【開催報告】「ウチナカデミア」トライアル版(3/8)
3/8(日)、すみだ学習するマチプロジェクトの後半戦、地域創世チャレンジ&ラーニングプログラムのうちの一つ、
「ウチナカデミア」のトライアル版を開催しました。
この「ウチナカデミア」は、
”すみだ区民の「自宅」を 「アカデミー(大学)」と見立て、 地域の子供から大人までが集い、
「正解のない問い」に対し、 答えをだすことを目的としない「対話」を通じ、
学びと成長の欲求を喚起するあたらしい場”を目指しています。
ただし、「学ぶ」と言っても、「先生」は参加者一人一人です。
毎回、ひとつの直近のホットなトピック や「正解のない問」 (大学の入試制度改革やイスラム国問題等) をテーマに、「ディベート」ではなく「対話」、さらに言えば「聴き合う」ことで、お互いの考えや体験からインサイトし、気づきを得る「学び」です。
トライアル版である昨日は、大学生から、自宅を提供いただいた最高齢(でも若い!)の臼井さんまで、幅広い参加となりました。
「実はカード(別途ご紹介しますね!)」を活用した、長めの自己紹介の後、下記のグランドルールのもと、
<グランドルール>
■この場ではお互いが対等
■お互いの学びに貢献する
■「自分の考え」「意見」を持つ・深める
■その上で、「語る」より「聴き合う」
■自分の意見を「変える勇気」も持ちましょう
対話を始めました。昨日のテーマはこちら。
”地域活動に「若者」を巻き込むにはどの様な活動や広報の方法が求められると思いますか?
また、その活動が単なる労働力の提供にとどまらず、若者たち自身の学びや成長につなげるにはどうすればよいでしょうか? ”
参加者からは、以下の様な意見が出ました。
・そもそもオジサン・オバサンの中に若者は来てくれるのか?
・大人が子供に「媚びる」様な場や話題では深い関係性は築けないのでは?
・もはや若者は「大人に期待してもしょうがない」とあきらめているのでは?
・他人と関わって傷つくリスクを取って「徒労感」を感じるより、関係性を持たない事に流れてしまうのでは?(大人も)
具体的な、「結論」は求めず、ブレーンストーミング的に多様な参加者がいるからこその多角的な意見が飛び交いました。
そして開催後の参加者同士の振り返りでは、
・立場を越えて新しい関係性を創ることが出来た
・ホワイトボードや会議机の様な環境では作り出せない空気感で、いい意味で思考が緩む
・ウチナカデミアの可能性は感じるが、若者を巻き込みたいなら企画の練り込みが必要
・テーマ設定のバランス感覚を持たないと、「来て損した・・・」「お門違いだった・・・」と感じさせてしまうかもしれない
・ウチナカデミアの「ウチ」には、”家(うち)”だけでなく、”内”の意味も持たせて、どこかの「現場」でやるのも良いのでは?
と言った意見が出て、まだまだプログラム自体に改善の余地があると感じました。
このトライアル版の開催をバネに更にブラッシュアップして、4月以降は正式プログラムとしてご案内したいと思いますので、よろしくお願いします!