【インターンの眼差し】QUEST展’19 @梅若小学校
<<新カテゴリ「インターンの眼差し」第一弾>>
こんにちは、大学生インターンの長谷です。
今回私はインターン生として初めてQUEST展(7/30、31日に墨田区立梅若小学校にて開催)に参加しました。
今日はQUEST展そのものの報告というよりも、インターン生の私がこの2日間を通し学んだことを、以下3つの「多様性」の切り口でお伝えします。
<「多様性」の3つの切り口>
1. クリエイターの作品や表現方法
2. 来場者の受け取り方や反応
3. ボランティアやインターン生の関わり方
1. クリエイターの作品や表現方法
展示されている作品は一つ一つ異なる個性やアイデアを持っていました。
例えば、どのようなキャラクターを使用しているか、BGMやチュートリアル、レーダー、スコアの表示など。また、プログラムのコードもシンプルなものから大きな塊がいくつもあるもの、縦に長く連なっているものまで、十人十色で多様性が感じられました。
その中でも特に私が興味を持ったのは、作品説明です。
クリエイターが記入する内容は、どういったゲームなのか、どうしてこの作品を作ったのか、どのようにプレイしてほしいのか、ヒントやクリア方法など様々であり、数文に込められたクリエイターの思いがひしひしと感じられました。
あるクリエイターは、彼の好きなゲームを再現したことを記入していました。実際にゲームのビジュアルから内容・クリア方法まで、かなり原作に寄せられており、プレイした来場者やボランティアもその再現度に驚いていました。
一方で、コマンド入力ができると言及されていた作品は、作品に触れた人によって、どんなコマンドがあるのか試行錯誤し楽しまれていました。工夫した点やアピールポイントが記入されている作品説明は、ゲームのパッケージを見るような感覚でした。
これらの作品説明で気づいたことは、それぞれのクリエイターが作品に込めた思いだけでなく、それを展示するにあたり閲覧者にどのようなアプローチをするか、どのような反応を期待するかといった関係性です。作品自体だけでなく、その作品を通したコミュニケーションの多様性も感じられ、大変興味深かったです。
2.来場者の受け取り方や反応
それぞれの作品に驚いた私ですが、来場者もそれぞれ異なる受け取り方や反応をしていて、その多様性にも驚くことになりました。
お気に入りのゲームを見つけた子供や、攻略法を見つけようと画面の前から離れない子、友達とキーボードを半分ずつ使って協力したり、人気のゲームで順番待ちをしたり、それぞれの作品に対する姿勢がとても印象的でした。また、スコアを競ったり、プレイ方法を教えあったりする子など、作品を通した子供同士のコミュニケーションも生まれていました。更には、ゲームクリア後に異なる遊び方をしてみたり、自分でルールを作ってみたり、「ずるい!」と友達に言われるようなゲームのプレイ方法を見つけて教えてくれる子もいました。
特に、当初作品を見て触って「わからない」と反応した子が、しばらく作品と向き合って最終的には楽しんでいたり、その作品の面白いところを教えてくれたりする様子は、とても感慨深いものでした。
これだけ多様な子供たちがひとつの場所に集まり、作品を楽しんでいる様子に、2日間常に驚いていました。
3.ボランティアやインターン生の関わり方
今回は私達大学生インターンの他に、桜堤中学校の生徒の皆さんもボランティアとして参加してくれました。
最後は共に来場者を迎えたインターン生やボランティアの方々の関わり方の多様性について触れたいと思います。
一人の児童にずっと付いて回る人、隣で一緒にゲームをする人、ゲームのヒントを教えてあげる人や、静かに後ろで見守り、困った人を見つけると素早く動く人など、関わり方一つを取っても多様性が見て取れました。
そして、多様な関わり方が会場の雰囲気を守っていたようにも感じました。ゲームをしている人がいたから、来場者も遠慮なくゲームをできたと思いますし、ヒントをもらってゲームをプレイしていた子供達は、より一層活き活きとしていました。また、私が操作で戸惑ってしまった際も、声をかけるとすぐに同じ大学生のインターン生が助けてくれました。それぞれのボランティア、インターン生が、異なる場所から主体的にQUEST展をサポートしていたことを実感しました。私もある一部分で、来場者の方々や運営の方々をサポートできていれば良いなと思います。
今回のQUEST展では、今まで経験したことのない気づきが多くあり、驚きや発見の連続となりました。2日間を通して知ることのできた多様性は、学びの場にとって最も重要なポイントの一つであると考えます。今後のクラブや様々な人との関わりの中で、この多様性を意識し尊重することで、守り活かしてゆけるよう努力したいと考えました。