8/5−7に開催した「夏休み QUEST展」がもたらした”想定外の恵み”について、どうしても言葉にしておきたいと思い、

少し間が開いてしまいましたが、レポートとしてアップします。

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「QUEST展」がもたらしたもの

今回のQUEST展では、大きく以下の3つの点が「成果」だったと考えています。

1.メンバーの「作品」を広く知ってもらえたこと

2.自分が創った「作品」が、誰かを喜ばせる姿をメンバーに見てもらえたこと

3.自分が創った「作品」を、「プレゼンテーション」する機会を得られたこと

1.の成果については、このQUEST展の目的でもあったので、想定通りではあったので説明は
省きますが、2.3.の成果については、仮説として持っていたものの、その仮説を大きく超える
手応えを感じたので、メモとして残しておきたいと思います。

自分が創った「作品」が、誰かを喜ばせる姿をメンバーに見てもらえたこと

まず、”2.自分が創った「作品」が、誰かを喜ばせる姿をメンバーに見てもらえたこと”
についてですが、今回、クラブメンバーのうち出展希望のあった8人の作品を展示したのですが、
そのうち5人が作品展示の様子を見に来てくれました。

今回の出展にあたっては、私達運営サイドによるスクリーニングは行っていません。
彼らは、不安もあったかもしれませんが、自分の意思で作品を展示し、もしかしたら
少し勇気を持って展示の様子を見に来たかもしれません。
そこで彼らが見たのは、『自分が創った「作品」が、来場者の目を輝かせ、歓声を挙げさせ、
笑顔を産みだしている』光景でした。

これほど「自分の可能性」に気付く機会が子どもたちにはどれだけあるでしょうか?
もしかしたら今回が初めての機会だったメンバーもいたかもしれません。
私自身の体験を振り返っても、自分の「作品」を公の場に出すには「オトナ達のスクリーニング」
を経てからでした。彼らはまさにユーザーのナマのリアクションを(時にちょっと厳しい
コメントも)直接受け取り、自信を深め、自尊心を高め、また謙虚に課題も見つけたことだと
思います。

自分が創った「作品」を、「プレゼンテーション」する機会を得られたこと

次に、”3.自分が創った「作品」を、「プレゼンテーション」する機会を得られたこと”
ですが、これは2.から続いての自然な流れだったのですが、自分の作品を楽しんでくれている
来場者の様子を見ながら、必要に応じて作品の遊び方や、こだわりのポイントを説明し始めました。

これも美術作品などの展示ではなかなか起きない光景かもしれません。
決して、自分の作品を自慢するような訳でもなく、純粋に「来場してくれた人に楽しんで貰いたい」
と言った様子でした。

また、そのうちに自分の作品だけではなく、会場に来ていない他のメンバーの作品の説明も
してくれるメンバーもいて、最終的には我々も、来場者からの展示作品の遊び方やプログラミング
に対する質問への回答をクラブメンバーに安心してお願いしていました(それを任される彼らも
どこか誇らしげに見えました)。

まとめ

ワークショップやアクティブ・ラーニングの世界では、内省(リフレクション)による、
自身の潜在的なニーズやモチベーションの源泉に自ら気づくため、
”つくって、晒して、振り返る”
というプロセスが一般的に用いられますが、このQUEST展ではまさにその一連のプロセスが
ちょっとした嵐の様に巻き起こっていました。

私たちが考える、「スクール」とは違う、”生きる力を育む”為の、「クラブ」の意味を再確認
(新発見)した意義深い機会となりました。