学習するマチプロジェクトとは

こどもと社会・まなびとキャリアを繋ぐプログラム。
地域課題に挑戦し、その達成までのプロセスを
「学びと成長の物語」として体験。
若者の社会と職業人生に主体的に関わる「動機」を育みます。

課題と問題

ここでは「課題」と言う言葉を、「問題」と明確に分けて使っています。
日常の会話ではほぼ同じように使われてしまう言葉ですが、
「問題」は文字通り問題=problemであり、
「課題」は agenda であり、challengeです。
私なりの言い回しで言えば、
「ありたい姿」に到達するため、自らが主体的に達成することをコミットしたテーマ
です。
地域活動ではしばしば「問題」に視点をあてて、その問題をどう「解決」するか、というアプローチが取られますが、それは概ね「過去の延長線からみて”あたりまえ”の状態」に、もしくは「標準的な状態に至っていない現状」に「埋め合わせること」に終始しがちです。

勿論、それでもやらないよりはやった方が良いことも多いと思いますが、私達はそもそも0から
「ありたい未来」を考えたいと思っています。
この、プロジェクトでは、”過去からの延長線上ではない、ありたい未来”を先に考えます。
そこに至った理由を、「何故でしょう?」と「問い」かけます。
その「問い」によってこれまでに刺激されなかったアタマが刺激され、その理由を探しだそうとします。
「すみだミライ白書」は、ここで産まれた「問い」そして「答え」を集めた、宝石の原石のような価値のある存在になるでしょう。
では、どの様な手法でその原石を磨き上げるか、つまり「課題化」するか。
それはこのようなステップです。
問い:「2020年、墨田区が世界で最も暮らしやすいマチに選ばれました。何故でしょう?」
ある答え:バリアフリー化の徹底や、歩道の陥没や倒壊危険家屋等、不安を感じる場所がなくなったから
この答えに辿り着くための様々な「仕方」を参加者全員で考えます。
例えばこんなように。
課題:車いすの通行や、歩行に不安を感じる場所を住民が見つけたら、迅速に行政に報告する仕組みを構築する
この例であれば、プロジェクトの参加メンバーはこの課題を達成するためのスモールプロジェクトに取り組むことになるでしょう。

課題達成のプロセスは社会への「入力」

そして、その「課題化」されたテーマに取り組むことは、現代の青少年にとっては数少ない社会への「入力」の機会です。つまり、学校や家庭という閉じられた安全地帯から主体的に飛び出し、社会に対して「何らかの」作用を及ぼすわけです。
当然、毎回成功するとは限らないでしょう。しかし、その成功以上に大切なのが、社会に対して作用を及ぼせると知ること、
「仕方」が間違っていただけなら、地域の方を始めとする他者とその経験を交換し、「違う仕方」を試せばいいと考えられることだと思うのです。

皆さんのご参加をお待ちしております

現時点ではまだどんな課題に取り組むかは見えていませんし、敢えて考えていません。
何故なら、私達だけで頭をひねるより皆さんと一緒に「ありたい未来」を考えるほうが、よりワクワクする課題を設定できると考えているからです。
まだまだこの文章だけでは私達のチャレンジをお伝えしきれそうもありません。
続きは明日の「すみだ学習するマチdrinks」で!
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